Formula 1 : GP DiaryUpdated on Aug. 29th, 2000.

第13戦 ベルギーGP

 F1ファンではあるが、野球ファンではない筆者は思う。“野球中継の放送延長による、それ以降の番組の時間繰り下げを断固として許さない!” 世の中のコンピュータ化が進み意思決定をはっきりしなければならないのに、野球の試合の進行状況によって時間を変更なんて、その曖昧なやり方を許せない!!

予選

 最近のフェラーリは、(急に話が野球に戻るが)巨人の桑田投手が押さえにマウンドに現れたときのようにファンに不安を感じさせる。ハンガリーの予選の神業的なミハエルの走りは、もう過去のものとなった感がある。予選でフロントロウに並べなかったどころか、2列目とは情けない。バリチェロもトップ10入りしたが後方に行ってしまった。昨年のベルギーでのフェラーリの仕上がり具合とあまり変わらないような感じ。つまりこの先、薄暗い闇が広がっているイメージ。

 マクラーレンはグリップが相当いいことをハッキネンのマシンの挙動を観ていて思う。ところが、リヤウィングは2重になっている。一般的にスパは中ダウンフォースサーキットなので、他チームはだいたいウィングをカナダと同じくらいの使う。つまりモナコで使うハイダウンフォースウィングとドイツで使われるローダウンフォースウィングの中間くらいのものを使う。中ダウンフォースにはリヤウィングは1枚が普通なのだ。でもマクラーレンは、そうではない。エンジンパワーにものを言わせてるのか? クルサードが特別速くなかったことを考慮すると、ハッキネン好みのセットアップか?

 ジョーダンが勢いを取り戻してきた。コンストラクターズ・ポイント的には、ベネトンに負けているが、ここで一発逆転できそうだ。

 明日のレース、雨が降って、ミハエル・シューマッハ久々の勝利を見たい!! バリチェロにもレインマスターぶりを発揮していただいて、フェラーリ1-2をね。でも晴れれば、マクラーレン勢いがリードして、そこにトゥルーリ、バトン、ミハエルが食い下がるおもしろい展開を見られることでしょう。(8月27日朝)

決勝

 スタート前にスパに雨が降った。“雨が降る=ミハエル・シューマッハの勝利”を予感していた筆者としては、もう8割方勘が当たったと思った。ハッキネンのスピンも、筆者のレース展開計算中! なんて思っていたら、ミハエルが引き離したはずのハッキネンがミハエルにいつの間にか食らいついてしまった。そして、周回遅れのゾンタの左右を両マシンが抜いていったと思ったら、シケイン進入時にハッキネンがトップ返り咲き。レース終了までミハエルになす術なし。

 シーズン折り返し地点のカナダGPあたりで、解説の川井さんと森脇さんが一緒に、「マクラーレンは何らかの賭けに出て巻き返しをねらえ」というようなことを言っていた。今度はその同じコメントをフェラーリにしなければならなそうだ。

 やっぱり予選中継でぼそっと川井さんが言った、「フェラーリシーズン終盤にあると良くなるはずなのに・・・」という言葉、もう聞きたくないです(筆者を含めたフェラーリファン全員の本心)。ホントに良くなって!!

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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