最近のフェラーリは、(急に話が野球に戻るが)巨人の桑田投手が押さえにマウンドに現れたときのようにファンに不安を感じさせる。ハンガリーの予選の神業的なミハエルの走りは、もう過去のものとなった感がある。予選でフロントロウに並べなかったどころか、2列目とは情けない。バリチェロもトップ10入りしたが後方に行ってしまった。昨年のベルギーでのフェラーリの仕上がり具合とあまり変わらないような感じ。つまりこの先、薄暗い闇が広がっているイメージ。
マクラーレンはグリップが相当いいことをハッキネンのマシンの挙動を観ていて思う。ところが、リヤウィングは2重になっている。一般的にスパは中ダウンフォースサーキットなので、他チームはだいたいウィングをカナダと同じくらいの使う。つまりモナコで使うハイダウンフォースウィングとドイツで使われるローダウンフォースウィングの中間くらいのものを使う。中ダウンフォースにはリヤウィングは1枚が普通なのだ。でもマクラーレンは、そうではない。エンジンパワーにものを言わせてるのか? クルサードが特別速くなかったことを考慮すると、ハッキネン好みのセットアップか?
ジョーダンが勢いを取り戻してきた。コンストラクターズ・ポイント的には、ベネトンに負けているが、ここで一発逆転できそうだ。
明日のレース、雨が降って、ミハエル・シューマッハ久々の勝利を見たい!! バリチェロにもレインマスターぶりを発揮していただいて、フェラーリ1-2をね。でも晴れれば、マクラーレン勢いがリードして、そこにトゥルーリ、バトン、ミハエルが食い下がるおもしろい展開を見られることでしょう。(8月27日朝)