大好きなフェラーリのお話はあとにして、ちょっと気にしているジャガーのお話から。ハーバートもアーバインも決勝でまともに走れてない。ハーバートのマシントラブルは、川井さんの解説の中にもあったとおりエンジンの潤滑油関係だと思う(筆者判断)が、アーバインのはどうも序盤からブレーキがおかしかった。フィジケラに追いつかれてからプッシュするのに、タイヤスモークばっかりあげていた。去年の今頃のスチュワートの再現にもなっていない(予選も含めて言うと)。スチュワートが昨年終盤に向けて積み上げた努力が、ニューマシンに何も現れていないのがどうも気になるんだよなぁ。
フェラーリの作戦は本当に大当たり。でも、バリチェロ残念。
やっぱり今年のミハエル・シューマッハは違うねぇ。走りがものすごくシャープだ。筆者はF1を'97年から見てるから、それ以前の走りをほとんど見てないんだけど、友人に聞くところの、また雑誌で読んだところのベネトン時代を思い出させる走りのようだ。昨年、一昨年の、苦悩に満ちた走りではなくなっている。2ラップ目に入ってすぐにハッキネンをすぱっとオーバーテイクするところなんて、鮮やかとしかいいようがない。バリチェロもハッキネンを抜かすシーンがテレビに映ったけど、シューマッハと比べると遜色を感じてしまった。そろそろバリチェロも左足ブレーキしたほうがいいんじゃないの?
昨年、決勝レース中にフェラーリマシンがトラブルで戦列を去ったのは、確かサンマリノでのアーバインのマシンだけだったと記憶している(ミハエルの事故は別として)。そんなもんだから、やっぱりフェラーリはセカンドドライバーのバリチェロのマシンに気合いの入った整備をしていないのではないかと、ちょっと疑いたくなっちゃった。今年、ミハエルのマシンが全く白煙を上げないようだと、この可能性がでてきちゃうんじゃない? まあ、ミハエルにしてみれば、ルーベンスがいることでお尻に火がついてがんばっちゃうんだろうけど。
フェラーリマシンの信頼性は、まだ全然完璧じゃないんだ。なぜなら、バリチェロのマシンの方に白煙が上がるようなトラブルがあったし、ミハエルが最後の10周とちょっとペースを落として走らなければならなかったからだ。たぶんその対策をサンマリノ(フェラーリ地元)までに施してきて、さらにパーツのデザインが小変更されてくるんだろうなと予想している。最強のフェラーリ伝説ができるかな?