フェラーリのダブルタイトルが決まった。木曜日の記者会見の時から、フェラーリのジャン・トッド監督が「(コンストラクターズタイトル獲得が)簡単なことのように思えるときに限って、難しかったりする」というような慎重な発言をしていたが、これですっきりしたことだろうな。しかも、ミハエル・シューマッハが決勝レース後の記者会見で「最低限のポイント獲得ではなく、1、3位でのフィニッシュでのコンストラクターズタイトル獲得」は、有終の美といえるだろう。
残念ながら、F1ラストレースのハーバートは事故で、リタイヤせざるをえなかった。完走して欲しかった。
マクラーレン勢は、レース中何かがかみ合ってなかった。ハッキネンのフライング・スタートによるペナルティストップ、クルサードのピットインのタイミング。何か来年、このまま低迷の方向に行きそうな感じが漂っている(筆者の勝手な予感)。
BARホンダのジャック・ビルヌーブとマクラーレンのミカ・ハッキネンが順位を争うところはおもしろかったが、BARホンダにもう一息がんばってほしかった。ゾンタのマシンのエンジンブローは、いただけない。来年のBARホンダは、今年以上であって欲しい。
ジョーダンは、これで無限ホンダとの関係が終わる。でも、四苦八苦してしまった。来年のジョーダンは1999年のような勢いが取り戻せることを願う。
無限ホンダの本田博俊社長はF1業界に残りたいという姿勢を明らかにしたが、そうなるとミナルディあたりへのエンジン供給をすることになるのではないだろうか。ミナルディだけきちんとエンジン(メーカー)を確保していないからだ。
まとまりなく、2000年のF1ダイアリーを締めくくる。ダイアリーを掲載していないグランプリについては、気が向いたら書くことにする。来年も「いいF1レースが見られますように」と心から願っている。