ミハエル・シューマッハのヘルメットは、やはりいつもと違う流れを起こす風を吹かせてしまった。アレクサンダー・ブルツのエンジンストール、それにタイミングモニターのコンピュータエラー。2度の再スタートを呼んでしまった。ミハエルのマシンがまたエンストしてしまうのかなと思ったが、それはなかった。
しかし順調にトップ走行中、リヤサスペンションの排気ガス熱による破損が起きてスローダウン、そしてリタイヤを強いられてしまった。ヘルメットのデザインは、もとに戻すんだろうな。筆者だったらそうする。
今回のグランプリほど、1コーナーでのクラッシュが起きたグランプリはなかったのではないだろうか。筆者、今回の中継のCMでも流れた、EA Sports社のプレイステーション用、“F1 2000”で1コーナーとプールサイドシケイン(言い訳:ゲーム中のシケインの再現がイマイチ、'96年以前の状態がゲームで再現されている)で頻繁にクラッシュするので、本物のドライバーには文句言えないのだが・・・。一番重傷だったのは、ラルフ・シューマッハ。担架で運ばれて行くところがテレビにちょっと映ったけど、大丈夫か?
今回のグランプリで鍵を握っていたジョーダン勢は、決勝で意外と振るわなかった。あれには落胆だ。筆者は、F1 2000で、ヤルノ・トゥルーリを優勝させたのに(笑)。
優勝したクルサードには、今年のチャンピオンシップを支配する力を感じる。天のスペインGP直前の飛行機事故で亡くなったパイロットから、助けられているような気がする。フィジケラはよく粘って、3年連続表彰台をゲットした。バリチェロはようやく、2位を手にした。ミハエル・シューマッハの前では、力を発揮しきれないのか? 5位入賞のエディ・アーバインも良かった。ジャガー初ポイント。これで、スチュワートの買収がマイナス方向ばかりに出ているのが、収まるか?