Formula 1 : GP DiaryUpdated on Apr. 10th, 2000.

第3戦 サンマリノGP

予選

 あー、またミハエル・シューマッハがポールポジション取れなかった。バリチェロも満足なアタックができなかったみたいだし。バリチェロのイエローフラッグ中の最速タイムは日付が変わっても維持されているが、取り消されてもおかしくないということも心配。予選中のフェラーリは、調子悪くないのに結果が出せない。運がつかめないというか。でも、また明日の決勝では勝つんだろうから、心配せず期待しちゃうぞ。

 イタリアの皆様が燃えるサンマリノのことだから、マクラーレンは気持ちで負けるかなと思ってたのに。ハッキネン、ポールポジションを最後の最後に奪っていって、筆者はフェラーリのピットスタッフと同じくらいの喪失感を感じた。

 フェラーリはサンマリノから確か新しい部品を投入しているはずなのだが、それが何の部品なのかまだわからない。いつものグランプリだと中継の画面で見つけるんだけど。見えないところの部品なのか、ソフトウェアなのか。

 イタリアを母国GPとするドライバーは、ベネトンのフィジケラとジョーダンのトゥルーリだが、フィジコは満足な予選アタックができず、生涯最低グリッドを手にしてしまった(www.itv-f1.comによる)。ミナルディ時代にも19番手はなかったそうだ。タイヤの選択を間違えて、アンダー・オーバーステアが頻繁に変わるんだとか。一方相方ブルツは、11番手。ブルツの結果からいってベネトンの実力通りだと筆者は思う。

 ところで前戦ブラジルGP以降、マシンに組み込まれるソフトウェアがFIAに提出しなければならなくなった。もし今までのGPでスタート時に特殊なソフトウェアで車が制御されていたのではないかという疑いが持たれた場合、それがチェックされてしまう。

 決勝の結果は、フェラーリ1-2、マクラーレンピットミスで後退、3・4位フレンツェン・トゥルーリ、ビルヌーブ・R.シューマッハあたりが入賞と予想。アレジを完走させてやって! 

決勝

 筆者の予想は、あんまり当たらなかったみたいだ。でも、フェラーリ優勝、ビルヌーブ入賞は当たってた。

 ミハエル・シューマッハのピットストップでポジションアップ、優勝。ハッキネンのマシンが何かへんなものを車の下に巻き込んで壊してしまったり、エンジンが切れかかったりしたようで、その減速が響いたことも要因になったようだ。しかし、バリチェロの2回目のピットストップで、クルサードが逆転1ポジションダウン。あれは仕方ない。今までもあのピット位置が1チーム分違うと、ピット出口に近い方が先にピットをあとにできる。逆転ができたのを見たのは、アーバイン(ジャガー)とトゥルーリ(ジョーダン)の1回目のピットストップのときが初めてだ(とお思う)。バリチェロは、シートベルトが原因で体の痛みを訴えていたとのことだが、それ以外にマシンのセットアップもいいのが見つからなくて四苦八苦していた。ゴール直前でミハエル・シューマッハの前を走っていたということは周回遅れになりそうだったということだ。そうとう苦しかったんだろう。是非、表彰台に上って欲しかったのだが。

 この前は表彰台のベネトンが、今回は周回遅れと、全くふるわなかった。周回遅れにされるジャンカルロ・フィジケラがかわいそうに見えた。しかも、ベネトンが両ドライバーにとても遅い1ストップを敢行させたのは、わけがわからない。抜きどころのないサーキットで、燃料で重いマシンはスピードが延びないのが当たり前で、タイヤも痛んでくるし、タイムも上がらない。監督フラビオ・ブリアトーレの頭脳はどうなってるの?

 ちょっと驚いたのが、BARは日石三菱の燃料を使いだしたんだとか。エンジンも燃料も日本の会社が提供しているのだ。BARはBritish American Racingの略だが、これに日本のJをつけてBAR-Jにしたくなるくらいだ。でも、ベネトンのAgipやフェラーリのShellのように、デカデカとスポンサーのステッカーを貼ってないのがちょっと寂しい。次戦から、BARはエアロダイナミクスを大幅に変更してくるとのことで、表彰台をねらえるパフォーマンスをしてくれることだろう。でも、フェラーリを食わないでね。(笑)

 今回フジテレビのF1中継のゲストが、ミュージシャンの世良公則さんだった。実は、F1業界人以外でよくわかったことを言うゲストは、この人以外にいない。彼の話をきっかけに今宮さんが話し始めるし。

 このGPの前に、1998年のサンマリノGPをビデオで見た。このときは、最強と言われたMP4/13マクラーレン勢はハッキネンがギアトラブルでリタイア、クルサードが優勝している。ミハエル・シューマッハは後に非難の嵐を呼ぶサイドウィング(これはこれでかっこいいと思う)をつけたフェラーリF300でクルサードを一生懸命追いかけて2位、3位アーバイン。あのときはバリエンテ・アルタというシケイン(スタートから3つ目、アクア・ミネラーリのあとのシケイン)の直後の縁石の外側に少しブロックが足してあった。そんなもんだから、そのシケインはハイスピードで攻めていけるようになっていた。'98年にグルーブドタイヤが導入されてから縁石が増えたのだが、毎年巡ってくる同じサーキットでのグランプリも、縁石が増えることによって走り方が変わってタイムアップしていることにも注目していくのも、F1の楽しみ方だよん。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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