ポール・トゥ・ウィンがない、2000年シーズンのF1。今回もそのデータに乗っ取った結果となってしまった。しかも、筆者を落胆させるマクラーレン1・2。
今日のレースのポイントは3つ。1つ目は、フェラーリの給油マンの負傷。2つ目にミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のマシンのタイヤ。そしてもうひとつは、ラルフ(ウィリアムズ)vs.ミハエル・シューマッハと漁夫の利バリチェロ(フェラーリ)。
フェラーリの給油マンは、足首骨折だそうな。給油マン交代のせいでミハエルの2回目のピットストップが長くなってしまったし、バリチェロvs.ラルフ・シューマッハのピットストップ順位入れ替えができなかったし。フェラーリに限らずどのチームも、部品のストックはいくらあっても、スタッフの代えはすぐ壊れるものではないから、用意がないんだね。強いチームは、スタッフ能力も充実してないといけないんだろうね。
ミハエルのタイヤはスローパンクだそうな。川井さんの実況によれば、左フロント。右回りのサーキットでは左フロントタイヤが重要なのに。まあ、1輪でもだめになったらいけないんだけど。
ミハエルのタイヤの空気圧が下がって、オーバーテイクされた2位のクルサード(マクラーレン)にもついていけず、ついに3位・4位争いをしているラルフ、バリチェロのところまでずるずると後退してしまった。バックストレートの後のコーナーで、ラルフがミハエルをオーバーテイクしようとするが、ミハエルが強引にブロック。左コーナーから右コーナーに切り替わるところで、ミハエルがラルフを思いっきり押さえたままバリチェロを前に行かせて、バリチェロは3位浮上。このレースで一番興奮してしまった瞬間だった。なにしろ、コーナリング中に3台が横1列に並んだのだから。 解説者の鈴木亜久里さんも、“あ〜”と声を裏返らしてしまった。ラルフvs.ミハエルの争いはレース後もおさまらず、兄弟喧嘩勃発。