スタート直後のシューマッハ兄弟の争いがすごかった。ランチコントロールがすぐれているラルフのウィリアムズBMWは、ミハエルのフェラーリを軽く交わせたはずなのだが、ミハエルがラルフを押さえ込んだ。ハイテクにかなわぬ人間業。その熱い争いの裏側で、バリチェロが4位から7位くらいに転落。
最近のウィリアムズ+ミシュランの傾向。レース開始直後はあまりシャープな動きがないが、しばらくするとファステストラップを連発する。レース序盤にミハエルがラルフに付けた差も、しばらくするとだんだん縮まる。ちょっと遅れて走っているモントーヤも、ファステストラップを連発し始める。
シューマッハ兄弟の同時ピットストップを行った。そこをきっかけにレースの流れが変わる。ラルフがピットアウトの時、踏んではいけない白線を踏んでしまう。これでラルフにペナルティ・ピットストップが課せられる。それでも、またトップ争いに戻りやしないかと思ったりもしたが、さすがに無理だった。1998年カナダのミハエルがペナルティを受けながらトップチェッカーを受けたし、同年のハンガリーでライバルに対してピットストップを1回多くしながらやはり優勝した。あのミハエルがなしえた技をラルフもやってしまうのではないかと思ったのだ。
ペナルティを受ける前の、ラルフがクルサードを交わしたあのシーンも感動。ラルフがオーバーテイクしたのは、いわゆるオーバーテイクポイントではない。
終盤、ジャン・アレジの果敢なオーバーテイク・トライは、良くも悪くもちょっと若さを感じさせた。まだジャンは健在だゾのいいアピールかな。
次週は間髪おかず、GPウィークエンド。なんだか、ゴールデンウィーク中の巨人の連戦みたいな気分!?