Formula 1 : GP DiaryUpdated on Jun. 25th, 2001.

第9戦 ヨーロッパGP

予選

 筆者、予選直前情報をDailyF1.comで調べて知っていたので、ポールタイムが1分14秒台になるであろうことは、予想の範疇だった。でも、4番手くらいまでが1分14秒台に入ると思ったのに、ポールのミハエルだけだった。ということは今回のGPでは、予選直前のフリー走行でほとんど限界のタイムに達していたということ。たいていは1秒近く縮むんだけどなぁ〜。

 それにしても、BMWパワーは恐るべし。他のどのチームよりもグーンと伸びてくるのは、いかに今年のエンジンが優れているかを物語っている。

 土曜日のフリー走行の時、BMWウィリアムズ勢がトップ2を占めていた。予選の序盤も、その流れだった。ところが、ミハエルがその流れを断ち切った。ストレートスピードがそれほど伸びないフェラーリマシンを、腕でカバーしてトップタイムを叩き出した。まさに、天才と呼ばれる人がなしえる技。

 フロントロウはまたしてもシューマッハ兄弟が占めているので、決勝ではずっと目が離せない争いをするのではなかろうか。

 今回の中継、エグゾーストノートがくっきり聞こえるぞ。

決勝

 スタート直後のシューマッハ兄弟の争いがすごかった。ランチコントロールがすぐれているラルフのウィリアムズBMWは、ミハエルのフェラーリを軽く交わせたはずなのだが、ミハエルがラルフを押さえ込んだ。ハイテクにかなわぬ人間業。その熱い争いの裏側で、バリチェロが4位から7位くらいに転落。

 最近のウィリアムズ+ミシュランの傾向。レース開始直後はあまりシャープな動きがないが、しばらくするとファステストラップを連発する。レース序盤にミハエルがラルフに付けた差も、しばらくするとだんだん縮まる。ちょっと遅れて走っているモントーヤも、ファステストラップを連発し始める。

 シューマッハ兄弟の同時ピットストップを行った。そこをきっかけにレースの流れが変わる。ラルフがピットアウトの時、踏んではいけない白線を踏んでしまう。これでラルフにペナルティ・ピットストップが課せられる。それでも、またトップ争いに戻りやしないかと思ったりもしたが、さすがに無理だった。1998年カナダのミハエルがペナルティを受けながらトップチェッカーを受けたし、同年のハンガリーでライバルに対してピットストップを1回多くしながらやはり優勝した。あのミハエルがなしえた技をラルフもやってしまうのではないかと思ったのだ。

 ペナルティを受ける前の、ラルフがクルサードを交わしたあのシーンも感動。ラルフがオーバーテイクしたのは、いわゆるオーバーテイクポイントではない。

 終盤、ジャン・アレジの果敢なオーバーテイク・トライは、良くも悪くもちょっと若さを感じさせた。まだジャンは健在だゾのいいアピールかな。

 次週は間髪おかず、GPウィークエンド。なんだか、ゴールデンウィーク中の巨人の連戦みたいな気分!?

成績やレースの経過など詳しくは、Daily F1へ。

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