終わってみれば、ミハエル・シューマッハ2001年ワールドチャンピオン決定、通算51勝。さらに、フェラーリのコンストラクターズタイトル決定。これで残りのレースは、トップ以外の争いに焦点が移ることになる。
スタートはフェラーリ勢は文句なし。クルサード(マクラーレン)のいた2ndグリッドは一般的に汚れている方で、スタート失敗。バリチェロに交わされる。筆者は最近、相変わらずフェラーリは好きだが、とくに応援しているといわけではなく、面白いレース展開を期待している。同じチーム同士のドライバーが1-2体勢を築くと、レースが面白くなくなるから、できればクルサードにポジションキープをして欲しかった。
そのクルサードと2バリチェロは、それぞれが別々のラップで行った2回のピットストップで、順位が逆転した。バリチェロは(2位→3位→2位)、クルサードは(3位→2位→3位)。この入れ替わりが、このレースで一番見ていて楽しかったかな。
ベネトンがニューフロントウィングを投入してきた。けど、走りに変化なしのようだ。解説の森脇さんは、良くなっているとおっしゃっていたが、森脇さんに比べて素人目の筆者にはわからなかった。たしかに、ドイツのダブル入賞は良かったんだけど。あれは、他のチームの信頼性のなさに助けられた感が否めない。
ハッキネンかわいそう。マクラーレンが給油量を間違えて、ピットイン回数を1回増やさざるを得なかった。マクラーレンというチームは、いつからこんなガタガタになったんだろう。争っていたラルフもすごかった。ドライブもだけど、BMWのエンジンパワーが。
残りのレースは、ミハエルがバリチェロをサポートするという。心にゆとりができると、めっぽう強いミハエルの前に、敵がバッタバッタと倒れているところが、思い浮かぶ。