Formula 1 : GP DiaryUpdated on Apr. 16th, 2001.

第4戦 サンマリノGP

予選

 ついに、ラルフがミハエルを逆転! 今年の予選で注目のシューマッハ兄弟対決で、ついに弟が一歩前に行った。予選後のインタビューでミハエルは、「2列目で満足しているよ。間違ったタイヤを履いてポールポジションにいるより、マシだからね。最後の走りの最終セクターで0.4秒損した。それは自分のせいなんだ。車は、変な挙動何一つなかった。8連続ポールポジション取れなかったからって、どうってことない。ただファンの前でポールが取れなかったという意味では悔しい。」と、コメントしている。この兄弟対決は、チーム対決であり、(ブリヂストンvs.ミシュランの)タイヤ対決であるということ。決勝でも是非注目していきたい。

 マクラーレン勢が、久しぶりのフロントロウ独占。マクラーレン勢が前に立つと、たいていフェラーリ勢が負ける。抜きにくいイモラで、フェラーリ勢、ウィリアムズ勢がどういったことをしかけてくるかというところも、トップ争いの見どころ。

 先週のDailyF1.comバリチェロのインタビュー記事によれば、「今年のブリヂストンタイヤは、スリックよりもハイグリップで、去年のタイヤよりも5km/h速くコーナーに飛び込める」のだそうだ。そんなこともあって、BSタイヤを使う各車の挙動の乱れはほとんど見られない。1998年、1999年くらいはアクアミネラリあたりでずるずるやっていたのが、懐かしいくらい。

 ブラジルに続き、大波乱のレースを期待。抜きどころがほとんどないサーキットだから、あり得ないかもしれないけど。そろそろウィリアムズ勢とホンダ勢の表彰台を見たいゾ!

決勝

 ブラジルでのウィリアムズの強さは、ウソではなかった。今度はモントーヤではなく、ラルフがトップを独走(4、5年前のBMWの広告にも“独走”という言葉が使われていた)。スタートですぅーっとマクラーレン2台の前に出た時、もう今日のラルフは違うなと思った。

 フェラーリは予選の時から、硬めのタイヤを選択していたということを、スタート直前に知った。ソフトタイヤを使っている他のチームは2ストップ、フェラーリは1ストップが容易に想像できる。金曜日の段階でロス・ブラウン(フェラーリ・テクニカル・ディレクター)は、「燃料を積んでいるとタイムが落ちやすい」と発言していたにもかかわらず、タイヤのタレの方を心配しているのにはちょっと矛盾を感じた。結果的にバリチェロが順位を上げることが出来たからいいものの、スタートの時のミハエルとルーベンスがそろって順位を落とすところなんて見てられない光景だった。それにしてもミハエルの車は、ブラジルに続き言うことを聞かないじゃじゃ馬ぶりはどうしたことだろう? スペインでは手綱を引き締めて行きたいところ。

 フェラーリが輝いていたのは、ルーベンスとミハエルがそれぞれパニスをオーバーテイクした時だけかな。燃料が重いフェラーリでも、BARとのブレーキ性能の違いを見せつけられましたさ。リバッツァというコーナーは、周回遅れをパスするのはよく見てきたが、同周回同志の争いは初めてみたような気がした。だから、ワクワクさせられた。

 ルーキーのライコネン(ザウバー)の走りが結構熱かった。パニスをいつ抜きにかかるかと思っていたら、突然壁に激突。ステアリングがいきなり緩むというトラブルだったそうな。

 BARのジャック・ビルヌーブのリタイヤの仕方には、同情したくなった。開幕戦以来、各GPで1台以上ホンダエンジンが根を上げているが、「今度はオレがハズレくじかよ」と言わんばかりに、ステアリングをたたいているのが印象邸だった。BMWウィリアムズのファン・パブロ・モントーヤは、実力がありながら、運が悪い状態がブラジルに続いて起こってしまった。ぼくが神様だったら、ほほえみまくるのに(主観)。

 グランプリ終盤に気づいたこと。フェラーリエンジン搭載のプロストマシンが、ジャガーマシンを抜けないんだよなぁ。たまたま画面に映ったブルティvs.アレジが互角に走っているところを見ての感想だ。昨年鈴鹿で目の当たりにしたフェラーリのあのエンジンとほぼ同じものが、Acerエンジンとしてプロストマシンに搭載されているわけだが、あまり速くないCR-3エンジンのジャガーと互角に勝負しなければならないのは、どうもおかしい。プロストマシンのできの悪さがあからさまに出ているってことですな。フェラーリエンジンの恩恵が殺されているのは、いかんよプロスト教授!

成績やレースの経過など詳しくは、Daily F1へ。

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