Formula 1 : GP Diary > Rd.12 Belgian GPUpdated on Sep. 2nd, 1999.

第12戦 ベルギーGP

予選

 結果はちょっとつまらない。マクラーレンの予選での優位性がはっきりしてきたからだと思う。フェラーリのタイムが伸びないのにがっかりしている場合ではなかった。BARのビルヌーブとゾンタが、間髪おかずに名コーナーのオールージュでスピンし、マシンが原形をとどめないほどのダメージを受けたのだ。ところが、両ドライバーとも何事もなかったようにコックピットから這い出てきた。ドライバーには悪いが、本当にこのアクシデントに興奮してしまった。

 フェラーリは、本当に遅さが目立った週末だった。解説の森脇さんがおっしゃるところによれば、サーキットに来てからウィングをいじっているのではいけないのだそうだ。コンピュータ・シミュレーションをしてマシンのセッティングをおおよそのところで決め、サーキットに着いたら微調整するのが普通らしいが、フェラーリはウィングを取り替えたり、思いっきり立てたり大幅に変えていたから、だめだったらしい。

 ところでジョーダンのエンジン、無限ホンダ。またもパワーアップし、ホンダ本家のエンジンを投入前に、フェラーリに並んだ感がある。ホンダというブランドは大好きだけど、F1ではフェラーリの方が好きだ。残念ながら、応援はできない。でも、無限ホンダシューズというのは欲しい。筆者のデジカメには無限のロゴステッカーが貼ってある。(横道それたまま予選のコメント終了)


決勝

 ベルギーGPは、今年をもってグランプリカレンダーからはずされる。今回のGP直前になって、タバコの広告禁止になるなどの問題もそのひとつ。ほかにも理由があるようだ。

 さて、またもマクラーレン、ワンツー。優勝はクルサード。ドライバーズポイントをアーバインと争っているはずのハッキネンは、2位。レース終了後、マスコミはマクラーレンの監督さんロン・デニスにしきりに、「何でミカ・ハッキネンに優勝させなかったのですか?」と聞く様子がレース中継の最後に流れた。マクラーレンチームは、結構不可解な作戦や指令を出すことがあるが、その哲学には深いものを感じるとしかいいようがない。なぜ、チームオーダーで順位の入れ替えをしなかったのか。

 フェラーリ、実は最後の最後まで遅くはなかった。アーバインが、最高速330km/hを記録したのだ。いくらタイムが上がってこなくても、ちょっくら満足。とにもかくにもアーバインのF1レース人生の中で、ベルギーではついていないことが多かったそうで、今回の入賞は幸運と考えるべきなようだ。

 ヒルは6位入賞、その調子。サロ、7位でミハエルの代役全う。お疲れさん。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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