またしても、マクラーレンのシルバーアローが、フロントローを独占である。“天井を走ることができるほどのダウンフォース(マクラーレン・メルセデスのエイプリルフール)”とまでは言わないが、相変わらずのマシンの挙動の落ち着きぶりである。
一方、ミハエル・シューマッハのフェラーリマシンは、開幕当初とあまり変わっていないようだ。というのも、テストで“十分”な速さになったといわれているが、マクラーレンの前では手も足も出ない。コーナリング時の挙動が、ひどいの一言に尽きる。
好調スチュワートマシンを駆るルーベンス・バリチェロがなんと予選3番手。ミハエル・シューマッハの上だ。ただ、ジョニー・ハーバートは10番手に甘んじている。同じマシンのはずだが、やはりまだジョニーの方がマシン慣れしていないのか(バリチェロの方は新興当時<3年前>からマシンの進化を熟知しているはず)。オーストラリアGP直後のテスト好調だっただけに、マクラーレンに次ぐ強さを見せつけることができたようだ。
明日の決勝で、シューマッハやアーバインの健闘も望むが、それよりもバリチェロの表彰台を大いに期待している。また、ベネトンの追い上げもそろそろまた見たい。予想は、マクラーレン勢のどっちかが優勝、片方リタイア。スチュワートのバリチェロが2番手、3番手にミハエル・シューマッハ。スタート時のトラブルの可能性あり(私は鈴鹿のシューマッハのエンジンストールを1週間前に予言したことがあるもんで〜)。
筆者はフジテレビの中継をビデオに録ってみていたのだが、今回はいつもの解説者の今宮純さんがいらっしゃらない。代わりにピットリポーターの川井一仁さんが解説をなさっている。若さまかせの(30代)勢いあるトークと新鮮なF1ネタに、筆者満足である!