Formula 1 : GP DiaryUpdated on Apr. 17th, 1999.

第2戦 ブラジルGP

予選

 またしても、マクラーレンのシルバーアローが、フロントローを独占である。“天井を走ることができるほどのダウンフォース(マクラーレン・メルセデスのエイプリルフール)”とまでは言わないが、相変わらずのマシンの挙動の落ち着きぶりである。

 一方、ミハエル・シューマッハのフェラーリマシンは、開幕当初とあまり変わっていないようだ。というのも、テストで“十分”な速さになったといわれているが、マクラーレンの前では手も足も出ない。コーナリング時の挙動が、ひどいの一言に尽きる。

 好調スチュワートマシンを駆るルーベンス・バリチェロがなんと予選3番手。ミハエル・シューマッハの上だ。ただ、ジョニー・ハーバートは10番手に甘んじている。同じマシンのはずだが、やはりまだジョニーの方がマシン慣れしていないのか(バリチェロの方は新興当時<3年前>からマシンの進化を熟知しているはず)。オーストラリアGP直後のテスト好調だっただけに、マクラーレンに次ぐ強さを見せつけることができたようだ。

 明日の決勝で、シューマッハやアーバインの健闘も望むが、それよりもバリチェロの表彰台を大いに期待している。また、ベネトンの追い上げもそろそろまた見たい。予想は、マクラーレン勢のどっちかが優勝、片方リタイア。スチュワートのバリチェロが2番手、3番手にミハエル・シューマッハ。スタート時のトラブルの可能性あり(私は鈴鹿のシューマッハのエンジンストールを1週間前に予言したことがあるもんで〜)。

 筆者はフジテレビの中継をビデオに録ってみていたのだが、今回はいつもの解説者の今宮純さんがいらっしゃらない。代わりにピットリポーターの川井一仁さんが解説をなさっている。若さまかせの(30代)勢いあるトークと新鮮なF1ネタに、筆者満足である!

決勝

 今年初、ミカ・ハッキネンの優勝。2位に、ミハエル・シューマッハ。アーバインは5位に沈むが、ドライバーズ・チャンピオンシップでは先頭に立ったままだ。苦戦していたかに見えた、バージョンアップしたショーダン・無限ホンダを操るフレンツェンは3位。バリチェロのスチュワート・フォードは、一時はトップ独走やアーバインのフェラーリマシンをピットアウト直後に抜くなどの健闘を“魅”せながらも、途中でエンジンが音を上げてしまい惜しくもリタイアと相成った。

 フェラーリマシンは、今回のブラジルで数カ所の部品の変更を行っていたようだが、マクラーレンとのギャップはあまり縮まっていなかった。ミハエル・シューマッハは次のサンマリノGPで、バージョンアップされたエンジンをマシンに搭載すればマクラーレンと肩が並べられると思っているようだが、果たして本当にそうなのか。もしそうなら、アーバインの戦闘力も同時に上がってくるはずだ。それが、今後の見所といえる。

 スチュワートマシンは、どうもまだ信頼性に欠けるところがある。テストでは、毎度調子がいいのに決勝には弱い。今度のGPまでに信頼性の熟成を期待する。バランスは、マクラーレンと肩が並んでいると言っていいと思う。あと、ハーバートの不運を吹き飛ばして上げたい。バリチェロと一緒の列のグリッドにつけると、見ている側が安心できる。

 スーパーテックエンジンは、相変わらずの不評である。パワーアップを期待する。スーパーテックエンジン搭載のマシンは、バランスだけで何とか上位に食い込むだけで、トップチームのマシンには追いつきようがないのが見ていてかわいそうだ。

 サンマリノGPの予選は、1位デビッド・クルサード、2位ミハエル・シューマッハ、3位ミカ・ハッキネン、4位エディ・アーバイン、5位ルーベンス・バリチェロ、6位ジョニー・ハーバート、7位デイモン・ヒル、8位ペドロ・ディニス、9位ハインツ・ハラルド・フレンツェン、10位ジャン・アレジと予想する。当たりますように。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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