Formula 1 : GP Diary > Rd.14 European GPUpdated on Sep. 30th, 1999.

第14戦 ヨーロッパGP

予選

 天晴れ、フレンツェン。よくぞマクラーレン勢から、ポールを奪った! 無限ホンダエンジンのパワーとシャーシの息が合ったようだ。だが、ヒルのほうはフロントロウと縁がないようで寂しい限りだ。

 予選セッションが雨だったこともあって、各チームが純粋なパフォーマンスを存分に発揮できなかったのではないかと思う。最初のウィットコンディションの時のサーキットの攻め方と、ドライコンディションでの攻め方はまるで違うし、ウェット時のタイムアタックがまったく無駄になってしまうからだ。

 フェラーリは、もう予選での勝ち目がないような気がしてきた。ハンガリーGPの予選以来、マクラーレン、そしてジョーダンにまで喰われているからだ。ストレートでのエンジンの伸びはかなり不足気味だし、コーナリングも一発で行かないようだし。

 ラルフ・シューマッハが引き続きいい調子を見せている。名門ウィリアムズ、来年BMWエンジンを搭載して、また一躍トップに躍り出そうな予感。


決勝

 ヨーロッパGP、こんなに楽しくていいんですかぁ?(いいんです!)スチュワート初優勝。しかも、初の2人表彰台行きはすごい。ハーバート、トゥルーリ、バリチェロに、拍手喝采。フレンツェンには、「ギヤにお悔やみ申し上げます。」

 予選セッションも雨が降ったが、決勝でも雨が降った。いままでルクセンブルクでの決勝レースを見ていて雨が降ったことは一度もない。でも、空がいつも厚めの雲に覆われていた。今年は最初晴れていたが、だんだん暗くなってきて雨が降ってしまってくれたせいで、レースは大混乱。

 結果的には雨に負けじとドライタイヤで頑張ったもの勝ちだったが、アーバインとハッキネンはピットインの際にレインタイアをつけたり、タイヤをガレージから持ち出すのに手間取ってしまったのは本当に痛かっただろうなぁ。晴れていれば、アーバインにチャンスがあったんじゃないかと本気で筆者は思う。自信たっぷりに「グリッドの前の方のヤツらが履いてるタイヤは、柔らかすぎるんだよ」とスタート前にコメントしていたその言葉を信じるとね。

 フェラーリはアーバインのマシンをニューシャーシにしてこのグランプリに望んできたんだけど、それをフルに発揮できるのはやっぱりドライコンディションでだけなんじゃないかな。

 スタート直後のクラッシュでディニスのマシンが大破したけど、ちょうどレース直前に、F1 WEEKの記者がディニスと飲んで語り合ったことの記事を読んでいたんだ。で、どうしたって? まあ、ただそれだけなんだけど。とにかく、マスコミからはおぼっちゃま扱いしかされていない彼は、実はちゃんと自分の稼ぎで生活しているらしいよ。ちょっと、同情してるぜ。

 そういえば、天才といわれるミハエル・シューマッハがF1界にいなかったらどうなるのかなぁという妄想を抱いたことがある。ある意味いま、それが再現されているんだけど、もうそろそろ元のミハエルがいる世界に戻って欲しいな。

 ああ、次のグランプリまで3週間か。欲求不満になりそうだぁ。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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