結果は、いつもとは少し変わったタイムチャートとなったが、フェラーリファンにはつまらない。しかも、地元モンツァであればなおのことだ。
フェラーリに対してマクラーレンの予選での優位性がはっきりしているからだ。と、こんなことは前のベルギーGP予選のダイアリーに書いたことと同じだ。イケてない! そろそろ、シューマッハ不在に起因する開発力低下が目に見えてきたと言うことなのか。それとも、決勝セットアップに専念していたことが裏目に出たのか。あるいは、フリー走行の遅さが真実を物語っているのか。予選用にニューバージョンのエンジンを投入したのに、フェラーリのタイムが伸びないのにがっかりだ。空力パーツの開発も究極と思われるし、一見して車の挙動はどこもおかしくなさそうなのに。こんなフェラーリでも、決勝に期待しておく。何があるか分からないからね。
予選で久しぶりにフェラーリの前に出たのは、ウィリアムズ勢のラルフ・シューマッハとアレッサンドロ・ザナルディ。エンジンの開発はほぼ停滞したままなのに、ボディや部品を新しくして、セットアップを決めて、ドライバーたちがやる気を出していい感じなのだろう。決勝はフェラーリに道を譲りましょう!
ジョーダン勢のパフォーマンスは相変わらずバラついている。フレンツェンはポールのハッキネンに次ぐタイムを出しているのに、ヒルは10位あたり。無限ホンダエンジンのパワーとフレンツェン勢いには頭が下がる。が、ヒルは「チームが僕を必要としている限り走るよ」なんていうやる気があるのかないのかハッキリして欲しい。本当にそろそろ辞職した方がいいんじゃない、エディ・ジョーダン様。
高速サーキット向きと思われたプロスト勢、今度は後方に沈んでしまった。でも、このチームも優劣がハッキリしている。トゥルーリは速いのに、パニスはそれほどでもない。しかも今回から、フェラーリ、スチュワートに続く上方排気を採用。(9月12日)