Formula 1 : GP Diary > Rd.13 Italian GPUpdated on Sep. 13th, 1999.

第13戦 イタリアGP

予選

 結果は、いつもとは少し変わったタイムチャートとなったが、フェラーリファンにはつまらない。しかも、地元モンツァであればなおのことだ。

 フェラーリに対してマクラーレンの予選での優位性がはっきりしているからだ。と、こんなことは前のベルギーGP予選のダイアリーに書いたことと同じだ。イケてない! そろそろ、シューマッハ不在に起因する開発力低下が目に見えてきたと言うことなのか。それとも、決勝セットアップに専念していたことが裏目に出たのか。あるいは、フリー走行の遅さが真実を物語っているのか。予選用にニューバージョンのエンジンを投入したのに、フェラーリのタイムが伸びないのにがっかりだ。空力パーツの開発も究極と思われるし、一見して車の挙動はどこもおかしくなさそうなのに。こんなフェラーリでも、決勝に期待しておく。何があるか分からないからね。

 予選で久しぶりにフェラーリの前に出たのは、ウィリアムズ勢のラルフ・シューマッハとアレッサンドロ・ザナルディ。エンジンの開発はほぼ停滞したままなのに、ボディや部品を新しくして、セットアップを決めて、ドライバーたちがやる気を出していい感じなのだろう。決勝はフェラーリに道を譲りましょう!

 ジョーダン勢のパフォーマンスは相変わらずバラついている。フレンツェンはポールのハッキネンに次ぐタイムを出しているのに、ヒルは10位あたり。無限ホンダエンジンのパワーとフレンツェン勢いには頭が下がる。が、ヒルは「チームが僕を必要としている限り走るよ」なんていうやる気があるのかないのかハッキリして欲しい。本当にそろそろ辞職した方がいいんじゃない、エディ・ジョーダン様。

 高速サーキット向きと思われたプロスト勢、今度は後方に沈んでしまった。でも、このチームも優劣がハッキリしている。トゥルーリは速いのに、パニスはそれほどでもない。しかも今回から、フェラーリ、スチュワートに続く上方排気を採用。(9月12日)


決勝

 いやぁ〜、イタリアGPはおもしろかった。

 まずは、ハッキネン(マクラーレン)の1コーナーシケインでの単独スピン。これに、メインストレートのスタンドにいるティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)が大歓声を上げ、ハッキネンは車を降りるときステアリングを地面にたたきつけ、茂みの中に歩いて号泣。

 ハッキネンの事故をきっかけに、おもしろくなった。それまで2位走行していたフレンツェン(ジョーダン)が今年2勝目をあげ、ジョーダン無限ホンダの強さを見せつけてくれた(ヒルは7位低迷だけど)。ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)はパワー不足といわれるスーパーテックエンジンの弱さをドライブでカバーして、2位。そして、ミハエル・シューマッハの不調が続いているためもう何戦か代役続行のサロ(フェラーリ)が3位。

 フレンツェンはポイントをコツコツ貯めてきていて、ハッキネンと10ポイント差までつめてきた。これで、クルサード(マクラーレン)のドライバーズタイトル争いはなくなったと思って間違いない。

 一発の速さが見られなかった、タイトル争い中のアーバイン(フェラーリ)は6位入賞。これで、ハッキネンとドライバーズポイント同点トップ。シーズン終盤に期待がもてる。何しろフェラーリは、次戦のヨーロッパGPでは新しいパッケージングのマシンになるようで、パフォーマンスの向上が少し期待できる。(9月13日)

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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