Formula 1 : GP Diary > Rd.16 Japanese GPUpdated on Nov. 2nd, 1999.

第16戦 日本GP

予選

 異常にレベルの高いポールポジション争いだった。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)とミカ・ハッキネン(マクラーレン)。ミハエル・シューマッハは、フェラーリのコンストラクターズ争いだけに参加しており、別に個人のタイトル争いからは無縁である。が、エディ・アーバイン(フェラーリ)をワールドチャンピオンに導くために、きちんと仕事をこなした。これであとは、'97年の日本GPのときと同じようにミハエルがわざと遅く走ってアーバインがアーバインラインを使ってフレンツェン(ジョーダン)とマクラーレン勢を出し抜くというシナリオが出来上がったのではないだろうか。

 この予選、やはりアーバインの挙動が気になった。ミハエル“スッ、スッ”というコーナリングとは対照的に、アーバインは相も変わらずズルズル滑りながら曲がって行く。同じハードウェアとは思えないタイム差もついた。ミハエルのソフトウェアが、非常に優れているんだろうね。

 いざ鈴鹿。フェラーリVSマクラーレン、アーバインVSハッキネンの最終決戦。この争いには、是非、絶対に、アーバインに勝って欲しいな。マクラーレン&ジョーダンに食らいついてイケ! そして追い越せ!(10月30日)


決勝

 アーバインがワールドチャンピオンになれなくて、ちょっとショック。10月25日にシェルミュージアムで見たばかりの、あの余裕のあるアーバインがハッキネンに完敗したのだ。学校の授業休んでまで見に行ったのに、なんだよ〜。

 まあでも、レース後のミハエル・シューマッハの言葉通り“いいドライバーといいチームがチャンピオンになったんだ”と納得するしかない。

 アーバインがワールドチャンピオンになるには、いくつかの条件があった。まず1つ目はハッキネンの前でゴールすること。でも、これは予選の結果から考えて起こる可能性は少なかったし、ハッキネンがリタイアしない限り起こらないことだった。2つ目はハッキネンが2位以下で、アーバインが4位以内でチェッカーを受ければワールドチャンピオン決定ということだった。このシナリオこそ、どのフェラーリファンもが実現すると信じてやまなかったはずのものだった。なにしろポールがミハエル・シューマッハで、2番手がハッキネンだったのだから。しかし、スタートダッシュでハッキネンがミハエルを交わしたとき、ミハエルのPPは水の泡となってしまった。ピットストップで逆転も、と一度は考えられたがレースが終わりに近づくに従って「無理なんだな」ということを確信せざるを得なかった。フジテレビのテレビ中継中に片山右京がちょっと口にしていたが、シューマッハがアーバインにワールドチャンピオンになって欲しくなかったから意図的にハッキネンにポジションを譲ってしまったのではという疑問が起こってしまう。アーバインはスタートダッシュでポジションアップできたのに。

 日本GP決勝当日は東京モーターショーの会場にいた。夕方になるとフェラーリブースに垂れ幕が出た。“ワールドチャンピオン決定!ご声援ありがとうございます。”と。てっきりアーバインがワールドチャンピオンかと思ってたのに、家に帰ってテレビをつけると……。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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