近頃のGPのフリー走行時タイムチャートのトップに名を連ねなくなったマクラーレン勢は、予選の時までにかなりのポテンシャルアップをしてきそうな予感。ザウバー勢がフェラーリ勢を食いかけたところを見ると、フェラーリ勢は何か問題を抱えていそうだ。エンジンやエアロダイナミックスの改良があったはず。とにかく予選、決勝までにその問題を解決せよ。
が、いざ予選が始まると、やっぱりこのタイムチャートは実力差を示す参考資料にはならなそうだ。(10月16日)
ミハエル・シューマッハがコーナーひとつひとつを“スッ、スッ”と抜けていくのに対して、アーバインはずるずる滑りながら曲がって行くところがちょっと気になった。ほぼ同じマシンながら、挙動がひどく違う。タイムも、大きく違う。ミハエルを神として片づけるのは、いい気持ちがしない。
何はともあれ、これまでマクラーレン有利で進んできたGPが一転してフェラーリ有利になったのは、筆者をはじめとしたティフォシにはたまらない。あとは、ミハエルとアーバインの駆け引きに注目したい。(10月17日)
スチュワート勢も、マクラーレン勢にがっちりくっついて行けたところを見ると、アーバインの新天地は本当に天地になりそうだ。
以上。