Formula 1 : GP Diary > Rd.4 Monaco GPUpdated on May 21st, 1999.

第4戦 モナコGP

予選

 フェラーリマシンが、良くなってきている。去年の終盤のようにマクラーレンとフェラーリの差がかなり縮まっている。予選走行中の走りに、マクラーレンマシンのような落ち着きが伺えた。M・シューマッハやアーバインが木曜日のフリー走行(他のサーキットでは金曜日にフリー走行が行われるがモナコでは木曜日、金曜日は休日となる)から軒並みタイムチャートの上の方に目立っていた。予選が始まってからも、その勢いはとどまるところを知らなかった。序盤、ミハエルが暫定ポールの座を取ると、アーバインが続くといった展開だった。が、最終的にはハッキネンが最終アタックでポールポジションをミハエルから奪い、クルサードがアーバインから3番手の座を奪っていった。フェラーリのマシンの仕上がりのバロメーター、アーバインが4番手までに入れば好調ぶりをアピールできたも同然。何せ、ここまで決勝での結果をしっかりと残しているフェラーリのことだから。

 マクラーレンマシンには、多くのジャーナリスト(筆者も含む?)が疑問を抱きたくなることが多い。それは、2台ともいつも一発の速さがあるのに、何かがうまくかみ合わないと周回遅れになるし、他のチームの首脳がし得ない判断をすることがある点だ。今回のモナコでも、そうだ。フリー走行はフェラーリに予選の時よりも引き離されていたのに、予選をやるとあの速さだ。フリー走行中の燃料が意図的(相手の速さの感覚を狂わす作戦のため)にたくさん積まれていたことも想像できるが、やはり予選のシミュレーションをするために実際にそのような状態にしないで、計算だけでマシンの重量調整ができるのだろうか?

 さて、バリチェロは最近の定番、5位だ。そして、ハーバートは例によってトップ10落ち。サンマリノでリタイアするまで上位を守れたので、決勝では心配ないか。でも、ここはモナコ。とっても抜きにくいコースですぞ。決勝に期待! ハーバート、不運に解放されろ!

 ジョーダンのフレンツェンは早いのに、ヒルは遅い。この速さの違いも、意味不明。ヒルの年のせいか?

 高木虎之介、20番くらいだったかな? トラも決勝でマシンにブイブイ言わせてくれ。

<<決勝の予想>>
 M・シューマッハ2戦連続優勝! アーバインがミハエルとそろって表彰台! バリチェロも表彰台! マクラーレン勢、両方リタイア。ハーバート4位、フィジケラ、フレンツェンもポイントゲット。ザウバー、ディニス完走、アレジリタイア。プロスト、パニスリタイア、トゥルーリ完走7位。ミナルディ、ジェネ3度目のモナコ洗礼(クラッシュ)、バドエル高木トラの直後。高木トラ完走で、モナコF1新記録樹立!(5月16日)

決勝

<<予想の当たり>>
 フェラーリ連勝、ミハエル、アーバインそろって表彰台。アレジリタイア。パニスリタイア、トゥルーリ7位完走。フィジコ、フレンツェンポイントゲット。ミナルディのジェネ3度目のモナコの壁の洗礼を受けた。

 バリチェロ、ハーバートは無念のリタイア。スチュワートマシンが、いずれもサスペンショントラブルでリタイアしたのは、気になるところ。モナコのためだけに用意されたサスペンションが良くなかったのか。それか、通常のサスペンションがモナコに合わなかったのか。とにかく、スペインでブラジルGPのときのような力走が戻ってくることを願っている。

 ハッキネンの走りには、相変わらず落ち着きがないようだ。虎之介のエンジンブローした後でスピンするし。

 ザウバーのマシンを見ていると、去年のマシンの方が良かったんじゃないだろうか? それは、マクラーレンにも言える。どのレースも、完走率が50%だし。

 フェラーリのスタートは、本当に良かった。各雑誌が報じているように、スタートで勝負が決まったのは紛れもない事実だと思う。でも筆者、次戦スペインでのフェラーリのニューエンジン投入が気になる。本当にパワーアップするのか。信頼性はどうなのか。とにかく、今年は心から応援しているチームとドライバーに結果を残していただいているので、とってもうれしいのだ。

 サンマリノ、モナコとこのダイアリーに書くことが少ないが、それだけ楽しんだというものだ。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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