フェラーリマシンが、良くなってきている。去年の終盤のようにマクラーレンとフェラーリの差がかなり縮まっている。予選走行中の走りに、マクラーレンマシンのような落ち着きが伺えた。M・シューマッハやアーバインが木曜日のフリー走行(他のサーキットでは金曜日にフリー走行が行われるがモナコでは木曜日、金曜日は休日となる)から軒並みタイムチャートの上の方に目立っていた。予選が始まってからも、その勢いはとどまるところを知らなかった。序盤、ミハエルが暫定ポールの座を取ると、アーバインが続くといった展開だった。が、最終的にはハッキネンが最終アタックでポールポジションをミハエルから奪い、クルサードがアーバインから3番手の座を奪っていった。フェラーリのマシンの仕上がりのバロメーター、アーバインが4番手までに入れば好調ぶりをアピールできたも同然。何せ、ここまで決勝での結果をしっかりと残しているフェラーリのことだから。
マクラーレンマシンには、多くのジャーナリスト(筆者も含む?)が疑問を抱きたくなることが多い。それは、2台ともいつも一発の速さがあるのに、何かがうまくかみ合わないと周回遅れになるし、他のチームの首脳がし得ない判断をすることがある点だ。今回のモナコでも、そうだ。フリー走行はフェラーリに予選の時よりも引き離されていたのに、予選をやるとあの速さだ。フリー走行中の燃料が意図的(相手の速さの感覚を狂わす作戦のため)にたくさん積まれていたことも想像できるが、やはり予選のシミュレーションをするために実際にそのような状態にしないで、計算だけでマシンの重量調整ができるのだろうか?
さて、バリチェロは最近の定番、5位だ。そして、ハーバートは例によってトップ10落ち。サンマリノでリタイアするまで上位を守れたので、決勝では心配ないか。でも、ここはモナコ。とっても抜きにくいコースですぞ。決勝に期待! ハーバート、不運に解放されろ!
ジョーダンのフレンツェンは早いのに、ヒルは遅い。この速さの違いも、意味不明。ヒルの年のせいか?
高木虎之介、20番くらいだったかな? トラも決勝でマシンにブイブイ言わせてくれ。
<<決勝の予想>>
M・シューマッハ2戦連続優勝! アーバインがミハエルとそろって表彰台! バリチェロも表彰台! マクラーレン勢、両方リタイア。ハーバート4位、フィジケラ、フレンツェンもポイントゲット。ザウバー、ディニス完走、アレジリタイア。プロスト、パニスリタイア、トゥルーリ完走7位。ミナルディ、ジェネ3度目のモナコ洗礼(クラッシュ)、バドエル高木トラの直後。高木トラ完走で、モナコF1新記録樹立!(5月16日)