マクラーレン勢のシルバーアローが、フロントローを独占。開幕以来、ずっと定位置。嫌みったらしいほどの安定したコーナリング、力強い加速間は相変わらずで、つまらない(!)。
フェラーリマシンは、ようやっとマクラーレンに迫ってきた。予選で、何とか0.1秒遅れに入ったのだ。4月29日付でF1 Todayでも報じられていたM・シューマッハがフェラーリのお膝元フィオラノでシェイクダウンされたばかりという新型フロントウィングと、パワーアップされたはずのエンジンで予選に望んだのだが、マクラーレンを越せなかったのはフェラーリにとって本当に悔やむべきことだろう。マクラーレンマシンの安定感ある走りとは対照的に、ブレーキがロックしたりオーバーステアが結構目立つのも課題といえる。筆者は、フェラーリ地元のサンマリノでなんとかミハエルに勝って欲しい、ティフォシ(熱狂的なフェラーリファンのこと)に応えて欲しい。
スチュワートマシンは、予選ではパワーアップしたフェラーリの陰に隠れがちだった。バリチェロは上位に食い込んでいるが、不運続きのハーバートがまたしてもトップ10落ちしている。3週間のオフの間、エンジンの信頼性を向上させる作業をしていたはずなので、決勝に期待ができる。
BARマシンを操るジャック・ビルヌーブが、久しぶりに予選で上位に姿を現した。セットアップが決まったからだろうか? チームメイトのリカルド・ゾンタはブラジルGPのフリー走行中のクラッシュで骨折して欠場。代わりに、昨年アローズで走ったミカ・サロがピンチヒッターを勤めている。が、この間のへレスでのテストで走っただけで、まだマシン慣れしていないようで下位に甘んじている。
高木虎之介、確かサロの次。ん〜、トラは決勝で安定した走りを見せてくれ! アロウズの新しいランボルギーニとの提携、“t-minus(Tマイナス)”によってアロウズマシンのポテンシャル向上、いつ頃から目に見えるようになるのだろう? それまで、がんばって。
<<決勝の予想>>
M・シューマッハにそろそろ優勝して欲しい! アーバインがミハエルとそろって表彰台! バリチェロも表彰台! マクラーレン勢、片方エンジントラブル、もう片方ピットでタイムロス。ザウバーポイントゲット!(5月2日)
P.S. 筆者、予選はビデオに録ってみた。だが、予選があった夜中、シューマッハファンの友人Kからケータイに「シューマッハ、ポールポジションっすよ〜!」とかかってくる夢を見た。もちろんポールはマクラーレンのミカ・ハッキネンだったんだけど、それだけ今週末のGPを楽しみにしていたのだ。(5月4日)