Formula 1 : GP Diary > Rd.5 Spain GPUpdated on May 31th, 1999.

第5戦 スペインGP

フリー走行

 フェラーリのアーバインが、ミハエル・シューマッハをおさえて、1位。このタイムは午前中に出したらしい。この前のモナコも、午前中のフリー走行は1位だった。午後になってジョーダンのフレンツェンが2位に迫ったが、その記録は破られなかったという。M・シューマッハ、ハッキネンと続く。

 これで、フェラーリの真の強さが証明されつつある。後は、予選、決勝で証明してくれ!

<<予選の予想>>
 M・シューマッハポール、アーバイン2位。ジョーダン勢、マクラーレン勢、スチュワート勢、ウィリアムズ勢、プロスト勢、ベネトン勢、BAR、アロウズ、ミナルディの順番にグリッドを獲得するでしょう。(5月29日)


予選

 フェラーリ絶対優勢と思われた予選は、結局またしてもマクラーレンのミカ・ハッキネンのポールに終わった。そして、今季初めてエディ・アーバインが、ミハエル・シューマッハよりもポールに近いグリッドからのスタートとなる。

 序盤は、ジャン・アレジがいいタイムを出していたので、しばらくミハエルも、アーバインも、ハッキネンも、クルサードもそのタイムを破れずにいた。が、アーバインが暫定ポールを取ると、そこから流れが少しずつ変わり始める。フェラーリ勢、マクラーレン勢がアレジの前に割って入った。しかし、アレジは2強に抜かれた以外誰にも抜かれなかったので、5位のポジションを維持することができた。スペインでは'97年、ベネトンで走っていた頃のような比較的いい調子である。ただ予選終了前に、ピットアウトレーンの先にマシンを止めてしまったのが気になる。そろそろ、ザウバーマシンは信頼性のための開発ができてきているのだろうか? ジャンプスタートも期待できるので、ミハエルが抜かれるかもしれない。もしかするとクルサードまで喰ってしまう。するとますます、スペインGPは面白くなる!

 それにしても、ハッキネンがアーバインの前に出たとき、興醒めしてしまった。せっかく、アーバインの好調さが目立っていたのにぃ〜!  あとは、好調だったスチュワート勢、開発力が足りないのか、オフシーズン中に稼いだマージン(エンジンの軽量化など)を使い果たしつつあるような気がする。そうすると、ずっと不調のハーバートのチャンスがますますなくなってくる。だからこそ、ここスペインはスチュワート勢の踏ん張りどころだろう。

<<決勝の予想>>
 アーバインがミハエルとそろって表彰台! 優勝はあえて、エディ・アーバインにしておこうか? アレジも表彰台! マクラーレン勢、両方リタイア。バリチェロ、ハーバート、フィジケラ、フレンツェンポイントゲット。このGPのキーは、アレジの動きだ!(5月30日)


決勝

<<予想の当たり>>
 ミハエルの表彰台だけ。第6感が冴えてないっす。

 というわけで、マクラーレン久々の1-2体制。去年のドイツGP以来というから、以下に去年の後半フェラーリの追い上げに苦しみ、今年の序盤信頼性を確保するのに苦しんだかが分かる。それにしてもミカ・ハッキネン、謙虚さが少しなくなったねぇ。プレスに「楽勝でしたか?」と聞かれると、冗談とはいえ「ああ、楽勝だったよ。」と切り出すのはどうかと思う。ミハエルが隣でうつむき加減だったのが、今年ミハエルを応援している筆者には、ちょっとぐさっと来た。ミハエルがプレスから、レース後にマクラーレンのクルマをしげしげと見つめてたことを言われると、隣のミカ・ハッキネンが「いいクルマだろう!」突っ込んだ。それに対して、ミハエルがまたうつむいてしまって、かわいそうにかわいそうに思えた。ハッキネンが、「('97年に初めてポールポジションを取って、誕生日でもある決勝でリタイヤしたとき)みんなはなんと言おうと、誕生日は健康に過ごして迎える喜びがいいんだ。グランプリで優勝して、誕生日に花を添えてどうこうじゃない!」と言っていたのが懐かしい。あと、ハッキネンの日焼けが気になる。どこでお過ごしで?

 ミハエルのジャンプスタートが、アーバインとクルサードに押さえ込まれてしまったのが、運の尽き。前にBARのジャック・ビルヌーブが割って入ってきて、'97年のチャンピオン争い(ミハエルにとっては良くない思い出、ジャックにとってはいい思い出)を思い出すようなことがあったのではなかろうか。だが、あのときはジャックのマシンが優れていてミハエルのマシンが劣っていた。今回は、その反対だ。ミハエルにとっては大迷惑だった。しかも、ジャックがリタイアしてしまったと来たら、ますます頭に来る!

 筆者の中でキーだと思っていた、アレジがまたもリタイア。ベテラン勢で言えば、スチュワートのハーバートもまただめ。

 中堅チームのマシンが活発だ。スチュワート、ジョーダン、プロストのマシンが争うのをよく見る。そこにマクラーレン勢が周回遅れにしようと来ると、すぐに引っかかってしまう。それにしても、ミハエルはすっと通してくれるのは技術の差か、それともフレンドリーさの現れか?

 次はカナダである。フェラーリが満を持して、ニューエンジンを持ち込んでくることが考えられる。マクラーレンとフェラーリのストレートエンドでのスピードの伸びが対等にならなければ、そのエンジンは成功とは言えない。そこら辺が、フェラーリVSマクラーレンのキーポイントだ。あと、アロウズのニューエンジンが予定されている。スペインでは非力さが目立ってしまったアロウズマシン、中堅チームについていけるようになるだろう。

成績やレースの経過など詳しくは、F1 TodayDaily F1へ。

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