Formula 1 : Mini Diecast Models.Updated on Apr. 17th, 2000.

ミニF1ダイカストモデルコレクション

Sauber C17 Petronas
TOWER WINGS (1998)
 
 
Paul's Model Art MINICHAMPS (1/43)
 1997年にティレル025にサイドウィングが搭載された。深刻な025マシンがメカニカルグリップロスを抱えており、それの向上のためだった。一見そのウィングをつけたマシンの姿はスターウォーズに出てくる戦闘機のようで、Xウィングとも呼ばれた。
 1998年F1界にグルーブドタイヤが導入され、マシン自体のメカニカルグリップが大幅に減ってしまった。各チームがこぞってサイドウィングをつけた。シーズン当初は、プロスト、ザウバー、ジョーダンが、第4戦サンマリノではフェラーリまでもがサイドウィングを装備した。しかし第5戦からFIAの意向により、サイドウィングが禁止となる。
 各チームのサイドウィングの呼び方はいろいろあったが、ザウバーのはタワーウィングというのが一般的。ジャン・アレジの銀メッキヘルメットが登場したのは'98年第5戦モナコでのことなので、メッキヘル+タワーウィングという組み合わせは実現されたことはないが、ジャン・アレジの1998年を象徴する組み合わせだ。ちなみに同年第3戦アルゼンチンGPで、ピットアウトの際アレジのマシンの右タワーウィングが隣のチームの電動スクリューコードに引っかかって、取れてしまうというハプニングもあった。これをヒントにサンマリノではプロストチームが、マシンに片側だけサイドウィングをつけて走った。(珍)
Ferrari F310B (1997)Benetton B197 Renault (1997)
 
 
 
 
Paul's Model Art MINICHAMPS (1/20)Paul's Model Art MINICHAMPS (1/20)
 1997年、個人タイトルを争っていたミハエル・シューマッハが操っていたのはこのF310B。'96年型モデルのF310に大幅なモデルチェンジが施されたにも関わらず、F310に "B"がついただけ。
ところでフェラーリマシンは通常、Marlboroの広告をリヤウィングとフロントノーズにつけていますが、写真で見てお分かりいただける通りダイカストモデルにはMarlboroの文字は見当たりません。これはタバコ広告禁止しているときに施されているのと同じデザインのデカールを再現してあります。タバコ広告禁止時のデカールのデザインはフランス、イギリス、ドイツと3通りあるのですが、そのうちのフランスGP時のものです。ただボディの方に注目すると、リヤウィングからリヤカウルに延びるウィングレットは開幕当初及びヘビーダウンフォース仕様になっています。シェルが発売しているF310Bの方は、ウィングレットが取り外されています。
 1997年のシーズンを通してあまり目立たなかったように思われているベネトン勢ですが、実は確実に2位、3位を何度もゲットしてはいました。ドイツでは、ベテランベルガーが優勝もしています。マシン形状は'96年と大差なく、細かいところの熟成が行われていたはずです。ただ、ウィリアムズマシンのように、「めちゃめちゃ」速いというわけでもないのでセッティングの自由度を欠いたモデルだという見方もあります。こちらもフェラーリのモデルと同様、タバコ広告文字MILD SEVENが消され、代わりにBENETTONの文字が入っています。いずれにしても、筆者が気に入っているのはノーズの形です。ノーズの上側がほぼたいらで、下側が丸くなっている。実はこのデザインは、シューマッハがベネトンにいた初期の頃から基本的に変わっていないんです。

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