Updated on Oct. 4th, 2001. |
8日目朝食後、部屋をチェックアウト。荷物を預けて、バスに乗って境浦海岸へ。濱江丸のところへ泳いでみたかったんだ。
海岸に行ってみると一人だった。でもしばらくすると、昨日のきりまるで見かけた人たちがやってきた。濱江丸は、海岸から70mくらいのところにあった。泳いでみるとけっこうな距離だ。水中は、まだ台風の濁りが取りきれていなかった。水中カメラの撮影を1枚だけにしてしまったほどだ。濱江丸の近くの水中には、たくさんの部品が散らばっていた。船自体にサンゴが生えているところがあった。濁っているせいもあってか、魚はあまりいなかった。 水中写真はあきらめて、水面から近づかないと見えない濱江丸の姿を撮影することにした。ちょうど境浦海岸にいるときに、おがさわら丸が入港するのが見えた。そこで、濱江丸とのツーショットを撮影してみた。 2時間弱境浦海岸で過ごした後、早めにバス停でバスを待っていると、道路の反対側の崖にたくさんの山羊たちが下りてきて、草や木の葉をむしり取って食べていた。デジカメは宿に置いてきていて、レンズ付きフィルムは使い切ってしまっていたので、その光景は撮影できなかったのが残念でならなかった。
宿に帰って、シャワー浴びて、着替えて。一遊へ、小笠原で最後の昼ご飯を食べに行った。 「今日こそはサワラ丼を」と思って注文したが、お昼時の最後だったらしく、またなかった。代わりにムロアジのフライにした。食べ終わって店を出たのが、13:20。船が出るのが、14:00。 急いで悠悠に、注文しておいた弁当を取りに行く。お店のおばあさんが、テレビを見ながら僕を待っていてくれた。「一生懸命作ったからね」と手渡してくれた。「ついでにこれ持っていって。島で採れたのだからね。皮ごと食べられるよ。」とグァバも2個もらった(嬉)。 宿の奥さんに挨拶して、宿を出る。重い荷物を持って、二見船客待合所へ。途中、小祝スーパーでウミガメの缶詰(1缶1,500円!)を購入して、二見港のガジュマルを撮影して、船に乗り込む。
二見船客待合所は、とても混んでいた。乗船引換所で列に並んでいるとき、一遊でご一緒したお兄さんとお会いした。「もう帰るんですか? 楽しめました?」と聞かれた。小笠原にもう少し長くいれば、こういう感じで友達がどんどんできるんだろうなと思った。 船に乗る頃、強い雨が降りだした。そういえば宿のご主人が、「おが丸出港の時間は雨が降りやすい」と言っていたっけ。この前の出港の時もそうだった。 おが丸に乗って、荷物を置いて、カメラを持ってすぐにデッキへ上がった。 船が出発して30分、二見湾を出るまで、パパヤ・父島タクシーなどのクルーザーが7隻くらい、おが丸の左右から追ってきた。それらのクルーザーからは、いつまでも手を振っていてくれて、最後には船上から海に飛び込むパフォーマンスを見せてくれるクルーザーもあった。
カツオドリが、最後の見送りをしてくれた。「君(カツオドリ)、南島から来たの?」 二見湾の外に出ると海は晴れていた。そこから雲のかかった父島の姿を見ると、後ろ髪引かれる思いになる。「ああ、またイルカに逢いたい!」
夕方まで、デッキで昼寝したり、読書したり、景色に見とれたりする。聟島を通過する頃、たまたまトビウオが飛ぶところを見た。感動した! 夕暮れになると、デッキに人がたくさん集まってきた。内地に帰ると、夕日に見とれている暇のない生活が再び始まると思うと、憂鬱になる。
夕暮れ後は、船のラウンジで過ごした。2等客室の自分の毛布のところにいても、縮こまっているだけで面白くないからだ。おが丸の東京出発時に積んできたであろう新聞を読んだり、弁当食べたり(まわりを見渡す限り、筆者のが一番の弁当だった!)、読書したりした。そして、22:30には寝た。 翌朝は6:30に起きた。シャワーを浴びて、外デッキへ。テレビの天気予報では東京は曇りだけど、船の外は大島あたりまで晴れだった。東京湾は濃霧で、景色がよく見えなかった。15:20に竹芝桟橋に到着し、無事小笠原からの船旅を終えた。
番外編写真
小笠原・イルカ リンク集
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