> Diary Updated on Aug. 12, 2006.
July 2006
飛行機で行く旅に乗りに行く旅

[2006.7.22] YS-11で行く福岡2日間(day 1)

Y
S-11という飛行機に惹かれたのは、6月に航空科学博物館でプロトタイプを見てからだ。以後新聞記事に「YS-11 2006年9月退役!」と書かれているのを見かけては気になっていた。
JACの「ありがとう日本の翼YS-11キャンペーン」ページを見ては、YS-11の日(6月11日はYS-11プロトタイプを見た翌日で出発には遅かった・7月11日は平日だった)の都合が(仕事の関係上)なかなかつかないなぁと思っていた。そこでJAL TOURSの「ありがとう日本の翼YS-11で行く福岡」に申し込み、「この週末に乗る!」と決めた。

親戚が住んでいるわけでもなく、とくに福岡へは行きたいとは思っていなかった。YS-11が就航している路線が四国-九州間だったので、YS-11に連れられて福岡へ行った。ふつうは旅の移動手段として飛行機を利用すると思うが、筆者は今回飛行機に乗る(&撮る)ことを主たる目的として旅に出た。飛行機が移動手段でも、筆者はいつも飛行機搭乗が楽しみだったが、いつかはこんな風に飛行機を楽しむ旅をしてみたいと思っていた。カメラ好きの筆者のこと、デジタルのスティルカメラとビデオカメラを携えて出かけた。

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GalleriaからMarket Place
という名に変わった商店街

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夏休みが始まって最初の週末の羽田

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就航したばかりのたまごっちジェット
B777

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ワールドカップの余韻が残る
SAMURAI BLUE B777

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離陸ラッシュ
旅に出る朝、いつにも増して早起きをした。それは、窓側の席を確保するため、早めにチェックインしたかったからだ。羽田空港には7:30入り。夏休みの最初の週末ということもあって、それなりに旅客で混雑していた。自動チェックインで無事窓側の席を確保。

出発まではしばらく時間があるので、空港の送迎デッキに出てみることにした。何度も来ている羽田だが、送迎デッキに出るのは初めてだ。デッキに出てみると送迎している人はわずかで、スティルカメラやビデオカメラを構えた人たちが多数(笑)。筆者もその一員に勝手に加わり、本番で失敗しないようカメラ慣らしをする。7/14に就航したばかりのたまごっちジェットやSAMURAI BLUEのB777をカメラに収めることができた。


羽田 (HND)->高知 (KCZ)


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羽田空港ターミナルを後にする
(JALだらけ)

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翼の上

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A300R-600Rの室内

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着陸直前の高知の海岸線

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A300-600R@高知龍馬空港
いざA300-600Rに乗り込み、高知龍馬(KCZ)へ向けて出発。日本列島はまだ梅雨、上空から本州や四国の地形を楽しむことはできなかった。ツアーを申し込んだ1ヶ月前、例年この日は梅雨明けしている頃だから大丈夫だと思ったのだが・・・(今年は十年に一度の長梅雨だった)。A300-600Rはインテリアが少々古い感じがした。B777とかに乗り慣れすぎたかな。

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初めまして現役YS-11さん
(A330-600Rより)

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YS-11正面から

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空港の屋上
高知龍馬空港にに降り立つと、雲は出ていたが晴れていて、日射しは強かった。

到着ロビーを出て、すぐに送迎デッキに向かった。すぐに筆者が搭乗する前便のYS-11が飛び立つのをカメラに収めるために。送迎デッキへの入場料は大人100円(こども50円)。大概の空港は無料なのに・・・★


@高知 (KCZ)


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JACではYS-11の後継
Bonbardier Q400

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福岡へと飛び立つYS-11

+zoom撮影のお邪魔だった
Blue Panorama B767

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筆者が乗ってきたA300-600Rは
早々に東京へとんぼ返り
屋上に上がると、4機が高知を飛び立つ姿を見ることができた。Q400(ANA)、YS-11(JAC)、B767(Blue Panorama・回送?)、A300-600R(JAL・筆者が乗ってきた機材)の順に飛び立っていき、やがて高知龍馬のターミナルには旅客機の姿がなくなる。

高知に到着した時は晴れていたのに、雲行きが怪しくなってきた。

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高知龍馬空港ロビー

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高知龍馬空港は
国内唯一の人名空港らしい

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アンパンマンは高知で生まれた?

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坂本龍馬にまつわるetc.の展示も
乗り継ぎまで5時間ほどあるので、空港内をうろつく。5時間もあったら、高知市街へ出て一カ所だけでも観光するところだが、YS-11を負う旅なので、離着陸の姿を見(撮り)逃さないようひたすら空港待機。

どこかのサイトでお勧めと書かれていた空海(くうかえ)といううどん屋さんでお昼。うどんとちらし寿司がセットの四万十定食を注文。うどんはコシがなくて、若干拍子抜け。たくさんのっかっていた青さのりはおいしかったので、後に土産物屋で購入。ちらし寿司は満足、ゆずの香りがしておいしかった。

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空港内の空海(くうかえ)でランチ

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四万十定食

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搭乗手続き一時中止!?

お食事券1,000円分

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鯖すし
食後に土産物屋を物色していると、構内放送でJALカウンターに呼び出される。何かと思って行くと、「お客様ご利用予定の便は2時間遅れで、飛ばないかもしれません。つきましては、ANAで伊丹経由福岡行きの振り替え便をご用意したいのですが・・・」と言い渡された。筆者は一瞬戸惑いつつ、「YSには乗りたい。福岡へはとくに急いでいないので、飛行機が遅れても飛ぶのであれば予定通りの便に乗りたい」と伝えた。スタッフの方は少々驚いた様子だったが、予定の便が飛ぶことが決まったらもう一度呼んでいただくことになった。四国まで来たのにYSに乗れないかもしれない・・・そんなことを思いながら、ロビーの長椅子に座って昼寝したり、読書したりして過ごした。ふと窓の外を見ると、激しく雨が降っていた。

数時間して、再びJALカウンターへ呼ばれた。「飛ぶ」という。ご丁寧に2時間遅延のお詫びとして、高知空港で使用できる1,000円分のお食事券を渡された。何を食べようか迷ったが、空港内のお店の鯖すしにした。鯖すしの鯖はナマだろうと思ったら、火が通っていた。ご飯も温かかった。これで空腹に気を取られることなく、YS-11を楽しめる。

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空港屋上に展示されていた
YS-11のタイヤ
他の機種に比べて少し小さかった

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Q400がまたやってきた
YS-11と違ってタラップはない

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東京(羽田)行き MD-90

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やっと到着YS-11A JA8768

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やっと到着YS-11A JA8768
再び100円の入場料を払い、送迎デッキに出る。Q400(ANA)や羽田行きの最終便MD90(JAL)が飛び立つ姿を見ることができた。しばらくすると、ジェットエンジンとは違う少し軽いエンジン音が聞こえてきた。雨は上がっていたので、筆者は急いでビデオカメラを取り出し、その音がする方向へ向けた。着陸からエンジン停止まで、無事ビデオに収めることができた(こちら→特別版 ありがとう日本の翼YS-11(macoon.net))。YS-11到着とともに、送迎デッキ閉場。


高知 (KCZ)->福岡 (FUK)


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筆者搭乗予定の便が
この日の高知発最終便となった

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窓越しのYS-11

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いよいよYS-11 JA8768に搭乗

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一歩一歩名機に近づく

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エンジン脇の席
筆者が搭乗したYSが、この日の高知龍馬空港発最終便となった。手荷物検査を済ませ、搭乗ゲート前へ行くと窓越しにYS-11が見える。憧れのアーティストやMacworldでSteve Jobsを目前にしているのと同じような気持ちになる(笑)。

いよいよ搭乗。YSへの搭乗はタラップから。ターミナルからつながっている通路などない。

キャビンアテンダントに迎えられ、ドアをくぐると、薄暗い小さな半円筒形の空間がそこにはあった。エンジン脇の席に座ると、すぐに窓が低い位置にあることに気づく。かがまないと外が見えない。室内の照明もよくある間接照明ではなく、小さな径の円形の蛍光灯による(直接)照明。座席下の収納スペースはふつうだが、オーバーヘッドコンパートメントなどはなく、ただの棚になっている。何もかもが古めかしい。

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滑走路の誘導灯

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力強く風をかくDartエンジンとプロペラ

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YS-11の室内は結構狭い

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福岡空港に到着して
早速エンジンのメンテナンスを受ける

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排気口と翼
エンジン始動。乗降口があるのとは反対側の右エンジンから火が入る。とても味のあるエンジン音だ。ゆっくり滑走路に向かい、いよいよ離陸のためにレブを上げる。すると機体がぶるぶる震える。お昼前に飛び立つところを見たし、この機体が降りてくるところだってみたのに、改めてYS-11はちゃんと飛べるのか?ほんのちょっとだけ疑心が沸いた。いざ加速をしはじめると思ったほど非力ではなく、ちゃんと背中から押されるような力強さを感じた。

1時間20分ほどのフライトの後、花火が打ち上がるのを見ながら福岡空港に着陸した。ちょっとハードな着陸だった。空港ターミナルからはちょっと遠いところに駐機。送迎のバスが来るのにしばらく時間がかかった。


@福岡


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福岡空港

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福岡市交通局地下鉄空港線

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博多駅前(博多口側)

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Apple Store Fukuoka Tenjin
福岡空港は、通ってきたきれいな羽田や高知龍馬と比べて、古い感じ。

福岡市営地下鉄に乗って、まずは博多へ。クローズ前のポートタワーに行こうと思ったが、バスの乗り場に迷っているうちに閉館の時刻を過ぎてしまった。明朝行けるように、なんとかバス乗り場を探し当てておいた。博多土産はどんなものがいいだろうとJR博多駅の中の売店を見て回った。

再び地下鉄に乗って、天神へ。もう閉店してしまったApple Store Fukuoka Tenjinの前でカメラを向けた。驚いたのは天神にAoyama Book Centerがあったことだ。4店舗のうちの1店舗は福岡にあったのだ(他3店舗は@東京)。

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天神にも青山ブックセンター!

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元祖長浜屋ラーメン本店

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ラーメン 400円

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元祖長浜屋ラーメン、こちらは支店

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長浜は夜中まで
ラーメンや焼き鳥屋の街

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もうすぐ真夜中
天神にあるホテルにチェックイン。YS-11退役記念Tシャツとポスターを受け取り、荷物を置いて身軽になって長浜へ向かった。目当ては元祖長浜屋本店のラーメン。23:00過ぎにもかかわらず、店内は9割は席が埋まっていた。

噂に聞いていた通り、お店に入って着席するだけでラーメン(400円)が出てきた。肉と刻みねぎがたくさんのっているラーメン。味付けはあっさり。替え玉を硬めで注文したら芯がしっかり残った麺が来た。東京で食べたとんこつラーメンの替え玉の硬めとはかなり違う硬さだった。ちょっと失敗。

お店を出て、来たのとは反対方向に歩いてみると、中国の屋台に似た雰囲気の屋台がたくさん並んでいた。ラーメンや焼き鳥の屋台のようだ。どこの屋台にも人がたくさん入っていた。帰り道通った長浜屋の支店、23:30にもかかわらず駐車場は満車、ドアのところに列ができていた。福岡長浜はラーメンの街なのだなぁと実感。飛行機が遅れなければもう一軒行ってみたかったなぁ。

真夜中頃ホテルに戻って、就寝。
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