Journey to the Bonin Islands.Updated on Oct. 1st, 2001.

[1日目:出発、2日目:父島上陸][3日目:台風接近、4日目:島内観光][5日目:島内観光][6日目:パパヤツアー][7日目:きりまるツアー][8日目:最終日、リンク集]


今年の初夏の頃から、ドルフィンスイム(野生のイルカと一緒に泳ぐこと)というものに憧れていた。

ハワイでドルフィンスイムができるらしいと、ラジオで聴いた(筆者の5月の日記参照)。そこで、ハワイへ行くための費用を試算してみたが、とても手の届くような金額ではなかった。あえなく、ハワイ旅行は断念。

ドルフィンスイムについて調べているうちに、日本国内でも出来ることが分かった。日本国内で野生のイルカがいる海のあるところは、三宅島、御蔵島、小笠原諸島あたり。三宅島の火山噴火のことを考慮し、またドルフィンスイムを体験した人たちの個人HPを読んでいるうちに、小笠原へ行くのがいちばんいい!と思いはじめた。

小笠原諸島は、東京から南へ1,000km。交通手段は船しかない。おがさわら丸という船で25時間半。海外へ行くよりも近いのに時間がかかることと引き替えても、「小笠原はすばらしいところだ」という雑誌や個人HPの意見を信じて、小笠原への旅を決意した。今回の旅に連れはなく、人生で初めての一人旅となった。

野生のイルカとの出逢いのこと、島の人たちとのふれあいのこと、毎晩食べ歩いたことなどをこのHPに旅日記として記す。

小笠原村観光協会のHPより小笠原村の地図を入手しておくと、ストーリーがわかりやすいと思います。


1日目


竹芝桟橋停舶中のおがさわら丸


船内2等客室
当日の朝8:45くらいに、親に起こされた。船が出るのが、10:00。最寄り駅から30分くらいで行けるとはいえ、ゆとりを持って早めに竹芝に着きたい(緊張感が足りん!)。

大門駅から竹芝桟橋へ急いで歩いた。9:30には乗船券を引き替えて、ニューピア竹芝(桟橋前のビル)にあるampmで買い出し(船の中で値段が高いことが予想される食堂でとりたくないし、高いジュースも買いたくないから)。

おがさわら丸に乗り込んで、自分の毛布のところに荷物を置いてすぐに外のデッキに出た。それからしばらく、外の景色を楽しんだ。


レインボーブリッジをくぐり、
太平洋を目指す


Aデッキの外


あちこちに船が浮かぶ
東京湾内


房総半島最南端を通過

船内客室の自分のところに戻ってみるものの、窓がひとつもなく居心地が良くないので、昼食・本・カメラ・日記を携えてデッキのベンチに座って午後を過ごした。

13:00くらいに東京湾外の太平洋に出た。台風が小笠原諸島の東の方に接近している影響もあって、波が高い。船の上下運動が激しくなった。船内の案内板で台風が到着翌日に父島に最も接近することを知った。


東京湾内の濁った海水


太平洋に出ると海水の色が
グラン・ブルー


おがさわら丸の煙突


おがさわら丸が進んだ跡の
海水がキレイ

八丈島を通過しながらの夕暮れを見届けて、船内の自分の毛布に戻った。


夕日と八丈島


夕暮れ後の外デッキ


筆者の夕食:
ampmで買った弁当とおにぎり


おがさわら丸の航路案内や地上波TV、
船内映画を放映するテレビ(SONY)

船酔いはとくにしなかったが、夕食直後に少しめまいがしたのですぐに寝た。


2日目

5:30起床。夜中は船の揺れが気になって、あまりよく眠れなかった。とりあえずシャワーを浴びて、到着まで外のデッキで過ごす。

9:00くらいになって、小笠原の北の方の島々、聟島(ケータ島)諸島が見えてくる。


小笠原諸島の北端、聟島列島


やがて父島列島が見えてくる


まず兄島と弟島のシルエットが見える


島自体に近づくと、
凹凸の激しい緑豊かな陸が見えてくる

船内放送で到着が10:40と、予定より50分早いことが告げられる。さらに、おがさわら丸は東京へ向けての出発を17:00→14:00に変更、母島行きの“ははじま丸”は欠航となったことが知らされる。全て台風の影響のようだ。


父島の二見湾に入り、
大村海岸が見えてくる


二見港が見えてくる


歓迎の横断幕


島の人たち、宿舎の人たちが
おが丸入港を迎えるのが習慣らしい

船を降りて、すぐに宿泊予定の美空荘の方とお会いする。もともとの宿泊の予約は筆者だけだったようだが、ははじま丸欠航で足止めを食った人たちも数名宿泊することになった。

ワゴン車に荷物とともに乗り込んで、宿へ向けて港を後にする。と、すぐに宿に到着。大村という町は、端から端まで歩いても10分かからないくらいの小さな町だ。


島のメインストリートの標識


村役場前の湾岸通り

遠くに来たんだなとつくづく
感じさせられる道標→




大村海岸にうち寄せられたサンゴ


大村海岸から見えるおが丸

しばらく宿でゆっくりし、お昼頃のニュースで台風情報を確認して、宿を出る。宿泊助成金の申請、おがさわら丸の見送り、昼食を摂るため、散歩に。


おが丸が出港するところ


たくさんの人が見送る


和太鼓が惜別ムードをアップ


おが丸出港の様子を
静止画からGIFアニメーションで

おがさわら丸が東京へ帰ってしまうと、なんだか寂しくなる。帰りたくても帰れないからかな。予定では翌々日に来ることになっていたが、来たのは帰る日(6日後)だった。


ブォーノ・ホライズン


ブォーノから見えたおが丸


ブォーノからの景色


島トマトとツナのスパゲッティ


突然スコールが!

島での食事は、できるだけ島の特産物を使ったものを食べたいと思っていた。島に上陸して初めて口にしたのは、島トマトとツナのパスタだった。それを食べたブォーノ・ホライズンは、島唯一のイタリア料理店。2階にあって、見晴らしがよかった。

昼食の後、二見漁港を通り、境浦あたりまで散歩を試みる。島のメインストリート湾岸通りをつたってひたすら歩いた。道路脇に生えている植物は、南国特有のものが多い。


町のあちこちで咲く


ハイビスカス


プルメリアも咲いていた


おもしろい葉の付き方をした木


奥村運動場の一角にある
小笠原諸島戦没者鎮魂碑

二見漁港


漁港にも珊瑚が生えていた


町から外れると山が多い
そういうとこは車道と歩道が別


大村トンネルの入り口


大村トンネルの中

結局、ビーチサンダルで歩いていたので足が疲れて、境浦にたどりつく前に海洋センターで引き返した。

帰り道は戦没鎮魂碑を観たり、大村トンネルをくぐって下校する地元小学生に出くわしたりした。

宿への帰りがけに大村海岸の様子を見に行ったら泳いでいる人たちが多少いたので、筆者も宿で着替えて泳いでみることにした。大村海岸は台風接近のため、また曇っていたので透明度はさほど高くなかった。底には珊瑚が生え、岩場が多少あり、砂地もちらほら。なまこがちょっといたり、黄色や銀のカラダに黒の縦縞が入った熱帯魚がいたりした。

海岸で泳いでいるうちに雲が厚くなって、再びスコール。ずぶぬれになりながら、急いで宿に帰った。宿に入るとすぐにやんだ。(悔)


台風対策で通常の出入り口封鎖
右の小さい口が通用口に


スーパー小祝


丸丈食堂

丸丈食堂の日替わりメニュー→




筆者が食べた刺身定食(800円)

夕食に出る前に、翌日1日分の食事の用意をした。そう、筆者の泊まっている宿は素泊まりonlyで、メシが全く出ないんだ(あえてそういうところを選んだんだけど)。近くのリカーショップ沖山や、おが丸入港日と台風前があいまって大にぎわいの小祝商店で買い物を済ませた。

買い物したものを宿に置いて、宿のある通り沿いすぐそこにある丸丈食堂に入る。ラーメンや揚げ物定食などを出している普通の食べ物屋だけど、店頭の日替わりメニュー“島まぐろ”の文字に惹かれてそこで食べることにした。内地で食べるまぐろの刺身よりも、新鮮に感じた(食通でもない筆者の感想)。


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